食品放射能測定器が設置された

2012年9月1日 05時20分 | カテゴリー: 政治を変える

823日、消費者庁貸与の食品放射能測定器(スクリーニングシステム)が設置された。待望の導入ということで、搬入時から取材に出かけた。市民、職員が、いきいきプラザ4階に設置された「放射能測定室」で待ち構えていると重さ100㎏を超すベラルーシ製ATOMTEX AT1320Cがしずしずと運ばれ設置された。鉛の筒のようなものだから、相当な重量だ。

近隣の市民測定室の国分寺「こどもみらい測定所」や八王子「ハカルワカル広場」で使っているAT1320Aと外見は全く同じものだ。

事前に取り扱い業者にAT1320A1320Cの機種の違いを問合わせると、チャネル数(データのポイント数)の違いと、測定できる核種がAは、ヨーソ、セシウム137、セシウム134、カリウム40に対し、Cは、4核種に加えラジウム(ウラン系列)とトリウムの2核種が検出できるとのこと。23日は設置と業者からの取扱い説明に終わる。

いよいよ29日に試料を入れて実際にスクリーニングテストを行うことになり、「子どもの未来を考えるゆるやかなネットワーク」「ガイガー東村山」のメンバーとともに見学させてもらう。

測定器に接続したPCで入力しながら準備が進む。最初にコントロールサンプル(カリウム)を入れ10分、その後、空気を測るバックグラウンドテストを。

今回の試料は、フードプロセッサーにかけられたインゲン(福島産)とホウレンソウ(群馬産)の2品目だが、それぞれ1リットルをマリネリ容器に入れ、インゲンだけ30分、40分の2回、ホウレンソウは30分スクリーニング。

市内の給食に福島産野菜は使用していないのだが、青果店の希望で福島産を測定することになったようだ。でも、今後も福島産は使うべきではない、と学務課長に確認をした。

検出できる核種は、セシウム137、セシウム134、カリウム40のみ。測定可能なラジウムやトリウム検出はセッティングされていない。それじゃあ、価格の安い1320Aでいいのでは? 3人でPCに読み込まれるデータ画面を眺めつづける。

測定結果は、インゲンもホウレンソウもセシウムは「不検出」ということに。30分、40分測定を比較すると時間をかければ精度が増すことがわかる。

しかし、「放射能濃度」、「検出限界値」、「検出下限値」の関係がよくわからない。つまり、データの解析、分析が実にこころもとない。

「放射能濃度」はスクリーニング中に数字が出てくる。インゲンでセシウム137については3.25Bq/㎏(30分)2.87Bq/㎏(40分)、セシウム134NDだったが。

ホウレンソウはセシウム137、セシウム134ともにNDだった。最終的に「不検出」となるのだが、実際にはセシウム137はインゲンで検出されているのだ。それぞれ「不検出」と判定されてしまうが、国の100Bqや都の25Bqはセシウムを合算した数字を下に基準値を導いている。

機種の「検出限界値」は10Bqだが、イコール「東村山市の基準値」ではない。学校給食基準はいくつとするのか。このあたりの方針はまだ未定だ。ぜひ、合算で10Bqでいってほしい、と思う。

学校給食の測定開始は912日頃と聞く。毎週水曜日(調理の前日)に保育園、小中学校給食の食材を6品目測定する予定となっている。担当はみどりと環境課の臨時職員2名と教育部の栄養士2名、子ども家庭部の栄養士2名がローテーションであたることに。

人員体制も整い、給食用測定が軌道に乗った頃、来年頃から市民協働で持ち込み食材の測定を開始する予定だが、測定開始前に専門家から学ぶ、ある程度の研修が必要だ。データも解析できなければ不安である。

ようやく設置はされても課題は次々に出てくる。でも、市民とともに模索しながら協働戦線を図ろうというのは、すごいことだ。他自治体からは羨望のまなざしで見られている。こころして始めようではないか。子どもたちの内部被曝を拡大させないために。(大塚恵美子)