美住町最後の林 ついに開発始まる

2012年10月10日 11時44分 | カテゴリー: 政治を変える

 

緑地保護区域の全ての樹木が伐採され風景が一変

昨年11月以来、私の自宅近くの、開発の動きが出てきた市指定の緑地保護区域・美住町1丁目の樹林地2571㎡が、全面保護区域解除となり、市の「東村山市宅地開発及び建築物の建築に関する指導要綱」による指導を受け、東京都の開発許可を経て宅地開発が始まった。

昨年より周辺自治会、近隣の方々と地権者、事業者に説明会の申し入れを行い、樹林地の整備や施行方法の取り決めなどを話し合う機会を持ったが、適正管理がされない樹林地への困り感から「貴重な緑を残そう」という声は大きくならなかったことが残念。
都市部の緑は常に幻である。市は緑地保護区域としながらも税の減免を行うだけで、実質的に適正管理に向けた指導を十分に行ってきたとはいえない。維持、メンテナンスの悪さが近隣住民の保護への理解を得られない状況になっているのだ。緑を後退させる要因のひとつはここにある。隣の緑は落ち葉となり、迷惑の元となりさがる。住民もまた、緑の環境を残すための力仕事をかってでようか、とはならず、消滅への道は速い。

何十年も見慣れた林のある風景が一変した。10月に入り、立ち木が伐採されはじめ、ブルトーザーが入り、昨日は裸地となった赤土がひっくり返されていた。無残。
今後、周辺の住宅への家屋調査を経て、道路と擁壁を建設する工事が始まる、2.5mの高低差のある土地なのだ。その後、来年年明けから10か月をかける建物新築工事が始まる。
厚労省と国土交通省共管の「サービス付き高齢者向け住宅(4階建て70戸)」建設であり、新たな介護保険制度に位置付けられた自立度の高い方向けの在宅介護用住宅として、市内では、おそらく高専賃からの移行第1号かと思う。住所地特例の適用となるが、市から許可をおろす東京都へ明確な意見は出せていない模様。
この「サ付高齢者住宅」の補助金は国から1戸あたり100万円(つまり100×70戸)と東京都からも、かなりの補助金が出る。デベロッパーは地権者にお勧めする事業となる。

「緑の基本計画」には盛りだくさんの緑保護が羅列されるが買い取る基金が底をついていては何の効力もない。また、私も当該委員であるが、「緑化審議会」が緑の保護や育成に対し物申せる訳だが、昨年は2回きり開催されず。諮問する側が本気にならなければ形骸化されるものばかりだ。「緑の基本計画をすすめる市民協議会」といったかな、こちらにも情報は後手に回るばかりだ。きっと多くの委員さんたちはご存じないのでは。知っていてもどうしようもない、ってことか。実効力のない会議ではいけないよね。

市民参加や協働、基金集めなどの具体的な手立てを講じる場所も手段もないとしたら、やっぱりお手上げか。ぽっかり空いた空地を毎日見て、無力感いっぱいだ、なんだか憂鬱な秋。(大塚恵美子)