6月議会で提案した「くめがわ電車図書館」車体メンテナンス一歩前進

2012年10月17日 05時53分 | カテゴリー: 政治を変える

 美住町グリーンタウン内に設置されている西武電車の黄色い車体を活用した「くめがわ電車図書館」は昭和42年(1967年)発足の歴史をもつ地域の子ども文庫であり、2002年には文部科学省から表彰を受けている。
 市の「地域児童図書館補助金交付規則」に定められた補助金が年間257,500円支給され、ほとんどが本の購入にかかる。現在、蔵書数が5207冊、年間92日開館、水曜日

市と電車図書館と市民の協働によるペンキ塗装を待つ「くめがわ電車図書館」

(午前・午後)土曜日(午後)に開館している。23年度実績で、登録者数は2157人、年間貸出数は6476冊、一日の貸出平均は70冊。ここ数年、団地内の子どもは減っても同じ敷地内に建つマンションや近くの保育園、幼稚園、小学校、幼児教室、小学校のまち探検にも活用されている地域の資源のひとつだ。
 このところ利用者が増えていて、一輌の車輛の中はちょっとしたラッシュ状態の時も。久米川公団の建替えによって「電車図書館」の存続が危ぶまれた時期があったが、子どもの読書環境に対する市民の自主的な活動への評価と市の交渉が実り、9年間プレハブでの開館を余儀なくされたものの、2001年には新たな西武車輛での再出発を果たすことができた。その後も、2008年には市が車体のアスベスト除去工事を行い今に至っている。
 直面している大きな課題は老朽化による車体の維持・メンテナンスだ。過去に2回、民間の財団による資金援助を受け、電車図書館自力での車体の塗装を行うことができたが、錆や亀裂が目立つようになり、昨年の震災前には応急処置のペンキ塗りを格安でお願いし切り抜けてきたところだ。しかし、これ以上の自助努力でのメンテナンスはお手上げの状態なのだ。

 このことについて、6月議会の一般質問で取り上げ、市の所有と位置付けたはずではなかったか、なぜ「公共施設再生計画に伴う劣化度調査報告書」に記載がないのか、子どもたちを惹きつける魅力をもつ電車の車体を朽ち果てさせるわけにはいかないのではないか、と見解を質した。
 答弁によると、「アスベスト除去工事の際、市・UR・電車図書館の三者で協議し、車体は市に移譲、電車図書館とは使用貸借契約を結び、維持・補修は電車図書館が行うと規定した」と確認がされた。市長から電車図書館の活動に感謝するとの評価があり、市長、教育長、教育部長から「状況に応じて支援をしていく」「何らかの対応が必要と考える」「公共施設再生計画策定の際、全体の中で検討していく」「できるだけ支援していきたい。劣化が進むといけないので教育部庶務課に手伝ってもらい修繕していく」との前向きな答弁をもらうことができた。

 質問通告を出した時点で、教育長、部長、図書館長が電車図書館を見に来てくれ、質問が終わるやいなやの直後に庶務課が点検に見え、図書館長が具体的な提案を出してくれるなど、すこぶる迅速な動きに電車図書館一同感謝している。

 電車図書館との打ち合わせも進行し、11月以降、教育部庶務課環境整備班という学校現場の補修、維持に従事していらっしゃる職員チームの手によって、電車図書館が購入、準備するペンキを使って補修する、という大筋の流れが決まった。
 今回は部分塗装という応急処置に近いものだが、地域資源としての電車図書館の課題をオープンにしたことで多くの人の目と手が集まり、屋根に遮熱塗料を使おうなどの新たな提案も出てきて、電車図書館だけが抱える「悩み事」でなくなってきたことの意味はとても大きい。

 このことはすてきな連鎖を生み出した。地元美住町の鉄道愛好家のMさんが、電車図書館を気にかけて下さり、私の一般質問にも興味をもって下さったことから、なんと1021日に西武電車の貸切運行のイベント「くめがわ電車図書館チャリティ団臨」を企画され、参加者からの収益を寄付して下さるとの思いがけない申し出が!これには電車図書館メンバー一同大感激。
 電車を知ってしまうと、みんな電車が好きになるすてきな魔法があるらしく、野口町の子どもの本屋「トロル」さんからも寄付がやってきた! タイガーマスクが続々登場なのだ。本当にありがとうございます。
 いい人ばかりだね、無関心でいられない東村山の人って!(大塚恵美子)