発災時、いざというときのトイレ、水は大丈夫?

2012年10月31日 17時58分 | カテゴリー: 政治を変える

 

マンホールトイレの組立て完了

先日、防災公園として整備されている都立小金井公園と、小金井市にある「梶野浄水場」の応急給水訓練を見学した。
 都内には54箇所の都立公園があり、大地震などの発災時には「広域避難場所」となる。そのうち、東京都公園協会が指定管理者として管理している26箇所が活動拠点=防災公園とされている。
 東京都の防災計画、震災時利用計画を踏まえ、ヘリポートの離発着訓練や自衛隊、小金井市、小平市民とともに合同で行った初の検証となる2011年の「総合防災訓練」の様子をDVDで見ながらセンター長の話を伺う。
 都民にとって身近な都立公園だが、防災施設としての周知は不十分のように思う。しかも、全ての都立公園が防災公園というわけでもなく、東村山にある都立中央公園は西武・武蔵野パートナーズが指定管理者となり、防災公園としての整備は特段されていない。
 小金井公園は、広大な敷地に大規模救助活動拠点としてヘリポートとなる広場が2箇所、ソーラー発電の公園灯9基、園路に埋設された避難誘導灯、応急給水槽、生活用水確保のための揚水ポンプ、かまどベンチ6基、災害対応トイレとして貯留式のマンホールに設置する組立てトイレ102基などが整備されている。
 あいにくの雨模様のため、室内でマンホールトイレの組立講習をすることになり、数分でマンホールの穴の上に設置する洋式トイレとテントが組立てられた。その後、公園内で、かまどベンチの点検と3日間は汚物が貯留できるマンホールの確認や、トイレ用の水を手動で流すためのポンプなどを点検する。組立トイレの備蓄数は100人に1基だったところ、地域防災計画修正素案によると70人に1基の割合で整備が進みつつあるとのこと。でも、身近なところになければ、いざという時の役に立つとはいえない…

応急給水訓練 梶野浄水場貯留槽から飲料水をホースで導水する

 その後、トイレの確保とともに大事な飲料水確保については、近くにある小金井市の「梶野浄水場」で実際に行われた応急給水訓練を見せてもらった。
 東京都水道局は震災に備え、飲み水確保のため、都内に202箇所(うち多摩地区97箇所)の応急給水拠点をおおむね半径2㎞の距離内に1箇所整備し、約99万㎥の飲料水を確保している。その他、耐震継手管化をH31年度までに48%にする対策を強化していると聞く。また、復旧状況に応じて給水車も出るはずだが、道路にある消火栓から飲料水を得ることができる、とのこと、これは初耳でちょっと驚いてしまう。
 今回の応急給水訓練は、休日・夜間の発災時に出動するため給水所近くに住む水道局職員と浄水場職員、小金井市職員が参加していた。水道蛇口やホース、エンジンポンプなどの資器材を運び出すところから訓練が開始し、貯留槽からの導水、汲み上げ、水道蛇口から出る水の水質検査を行う資器材設置までが都の役割で、実際の市民への給水活動は市の職員が中心となって行う。ここに市民はポリタンクやバケツを持って飲料水をもらいに来るということになる。
  

小金井のNPOが管理する梶野防災公園の「かまどベンチ」

H24年度に水道業務が都に移管されたため、鍵の保管にはじまる各自治体との連携、役割分担は急務だが、訓練も合同で行えないところがあるなど温度差というか積極性に差があるらしい。因みに東村山ではこの見学の数日前の1012日に今回同様の応急給水訓練が行われたが、市民に周知はされず、市や市民の参加はなし、だったとのこと…
 東村山の応急給水拠点は、「地域防災計画」に記載のあるとおり、八坂給水所(富士見町)、東村山浄水場(美住町)、美住給水所(美住町)、運動公園内給水施設(恩多町)の4箇所で、確保水量は59520㎥だ。まずは「汲み置き」などの自助、共助ということになるが、どのくらいの市民が応急給水拠点をご存じだろうか、といささか不安になる。
 
市民防災意識の向上が必要と、浄水場のご担当の指摘だが、情報が伝わってこなくては一事が万事、こころもとないなあ。(大塚恵美子)