文化の日、周辺

2012年11月4日 22時21分 | カテゴリー: 政治を変える

 

「緑の祭典」で発表する野火止小5年生の子どもたち

 秋は市内でイベント多数、3日はお天気もよく楽しく市内を回る。  
 午前中は、ハンセン病療養所・多摩全生園が会場の「第20回秋の緑の祭典」へ。1日から始まった全生園のお祭りも午前中から賑わっていた。毎年、「緑の祭典」に伺う楽しみのひとつは市内小学生の発表。今年は野火止小5年生が、全生園と緑についての学びの発表とDVDで映された仲間とともに歌「少年時代」を披露してくれた。ハンセン病患者として誤った国策で差別を受け、人としての尊厳、権利の剥奪や差別はおかしいと、市内の子どもたちが気づく意味は大きい。全生園があることは、生きた学びと気づきの場であり、夏に「花さき保育園」が全生園内に移転したことで(保育園の新設でないことは残念でもあるが)、また全生園に新たなプロフィールが加わった。
 
 市長から、現在、全生園の四季折々を写真家の広瀬さんに撮ってもらい、ハンセン病のもたらした歴史を知り風化させず、そして3万本260種の緑の魅力を知ってもらうポスターを作成予定とのお話があった。現在の入所者さんは244人、平均年齢は83歳。時間は潤沢にはないのだ。全生園が市民のメモリアルな願いの場になることを!
 

 午後は発達障害など困り感のある子どもを応援する「らっこの会」の「あの子やこの子のいいところ応援計画第3弾」の講演会「発達障害の理解と対応」へ伺う。講師は成育医療の理解者・平岩幹男さん(国立成育医療研究センター理事)。
 「発達障害は、発達の過程で明らかになる行動やコミュニケーションなどの障害で、根本的な治療は現在ではないが、適切な対応により社会生活上の困難は軽減される」と。発達障害に共通する自己肯定感、自尊感情の低下には、まずほめること。Social Skill Traininng社会生活訓練が重要であることの具体的な事例を挙げられ、対応のあり方を見事にスピード感をもち述べられた。何に困っているのか理解し支援を押し付けないこと、そして一度に何とかしようとしないこと、失敗体験を繰り返させないこと。将来目標を描くことが大切と。「あせらないこと、がんばらないこと、あきらめないこと」特に「がんばらないこと」それっていいね!がんばらなくては、ってそれだけで辛いことあるもの。いろいろな思いをココロに 刻み付ける。
 
今回は、我が家のお嫁さんも初めて「らっこの会」の講演会に参加、これも嬉しい。

  

絵画とスパニッシュギターの演奏とワインの夕べ

文化の日、締めくくりの夜は廻田町の山の上にある「社福法人ネット十二月」の現代国際絵画展レセプションに。脳血管障害や高次脳機能障害のある利用者さんのいつもの作業所がギャラリーに変身だ! シャガール、ピカソなどのリトグラフとスペインの新進気鋭の画家ベンジャミ・マスの絵画あわせて100点以上が展示されている。画家本人の挨拶に「センティメント(感情)を伝えたい」と。十分に伝わる。地中海を描いたさまざまなブルゥが美しいが、なかでも繰り返し描かれたベネチアの風景やフィレンツェの情景がいい、空気と湿気の匂いと水辺の光がみえる。晩秋のベネチアの霧のグランカナルに佇んだ日、水の音を想い出して、ちょっとセンティメントに向かい合う。
 そして、スパニッシュなギター演奏にワインも。絵画と音楽とお酒の夕べに、とても解放された気分となり楽しかった。身近なまちの中にすてきな文化の宵。(大塚恵美子)