迷走したリサイクルセンター建設議論

2012年11月11日 03時25分 | カテゴリー: 政治を変える

 5日に臨時議会が開かれ、「秋水園リサイクルセンター建設工事請負契約」とリサイクルセンター管理棟(事務室)の実施設計費用を盛り込んだ「一般会計補正予算」が審議された。どちらの議案も賛成多数で可決された。
 
リサイクルセンター建設計画は来年8月に詳細設計が出され、3年間の建設工事が進行することになる。

 経過をとりまとめてみた。
 
ことの発端はH213月に出された「秋水園リサイクルセンター整備基本計画」に始まる。当初、処理対象量36t/日、全体概算事業費247000万円の計画が市民検討会、議会特別委員会での検討を経て、その後も紆余曲折があり今回の契約議案に至る。

 今年の3月議会予算委員会では、24年度予算に含まれたリサイクルセンター建設費の修正を超党派で求めたが反対多数により予算認定された。審議に納得できないとする市民からリサイクルセンター建設の是非を住民投票で決めてほしいと法定署名数を集め直接請求された住民投票条例案が8月臨時議会で審議され、「変わろう!議会・東村山」は賛成したが否決となった。
 
23年度決算委員会の審議でもリサイクルセンター建設への質疑が行われ、あたかも現在の不燃処理施設がリサイクルセンターとして使用できるかのような、あいまいな部長答弁もあったが、現実的でないことは明らかだった。
 
9月議会最終日に、直接請求の署名や街宣活動の中核だった議員の発意によって同様の主旨の住民投票条例案が議員提案されるに至った。わが会派は、住民投票自体の必要性や意味は認めるものの、本来、議会として説明責任を全うすべきであり、短絡な責任転嫁であることから反対し、審議結果も否決となった。この間、リサイクルセンター関連の6件の請願が環境建設委員会で審議され、全てが否決されてきた。

 115日に開かれた臨時議会で、11770万円の工事請負契約を審議し、賛成する要素に欠けることから反対した。理由は、99.9%で落札した(株)協和エクシオを含む入札参加者が、参考見積もりを行う参入業者であったこと。入札参加(応札)5社(内1社辞退)の中で、非公表とはいえ予定価格内の入札がエクシオ1社(99.9%)だけであるなど中立公平が疑われる要素があること。また設計・建設・運転管理の一体型である性能発注方式にこだわり、プレゼンテーションによる透明度の高い入札方式を取り入れなかったこと。総価方式としながらも、落札業者のランニングコストが最も高いことなどを焦点とした。しかしながら賛成多数で契約議案は可決された。

 また、建て替えの必要性は認める管理棟についても、リサイクルセンター建設契約で浮いた費用を管理棟建設に流用しリサイクルセンター建設で申請した「循環型社会形成推進交付金」の枠内におさめるパッケージ化で進め、別途の議論をしてこなかったことに各会派の反発が大きかった。結果としてリサイクルセンター建設について、さまざまな疑問も生じ理解が十分得られたとはいえないまま工事契約、そして管理棟設計のための補正予算は可決された。

 リサイクルセンター建設は、懸案の「悪臭、騒音、労働環境」対策のため必要性は認めるものの、なにより減量対策、作業内容・工程の精査、民間を活用し秋水園への一極集中を避け搬入台数を減らすべきと一貫して提案した経過がある。しかしながら、行政の姿勢に説得力がなく、透明化が求められたが、全てが交付金ありき、建設ありきが見え隠れしたことも否めず、議論が深まらないまま最終場面に至った感がある。性能発注方式とは一体なんだったのか。不透明な丸投げにしか見えず、方式の採用は誰の発想によるものなのか、コンサルの主導ではなかったか。今なお疑問である。

 多くの時間を費やしたが、対立や分断、暴露に終始しがちで、提案や議論の的がぶれたこともあり、議会の成熟が道半ばだった反省は大きい。(大塚恵美子)