持ち込み食品の測定を市民との協働体制で開始

2012年12月12日 00時02分 | カテゴリー: 政治を変える

 

いきいきプラザ「放射能測定室」のセシウムスクリーニングシステム(食材放射能測定器)

ようやく消費者庁から貸与された「食品放射能測定器」ベラルーシATOMTEXAT1320Cが庁内いきいきプラザの「放射能測定室」に設置され、9月半ばから毎週水曜日に、保育園、小中学校給食に使用される食材6品目の測定が始まっている。

この測定器は近隣の市民測定室、国分寺の「こどもみらい測定所」などでも使用されている機種と同じもので、フードプロセッサーにかけた1㎏の食材に含まれるセシウム134137を市の職員が30分測定している。検出限界値(数値測定できる下限値)10ベクレル/㎏を超えたセシウムが検出された場合は翌日の給食に使用しないことになっている。月に1度は、給食1食まるごと測定も実施。測定日午後には、市のHPに測定結果が公表され、12月現在までの結果は全て10ベクレル未満だったため「不検出」と表示されている。
特記すべきこととして、11月20日に西東京市の保育園で使用している関東産麦茶用オオムギからセシウム合算23Bqが検出されたことを27日に市長と懇談した際、お話すると、早速メモを取られていて、次の週の12月5日の保育園の給食食材測定品目は公立保育園7園の麦茶用オオムギ全てを測定し、即日「不検出」のデータが公開されたことだ。6日の一般質問で、このことに触れた時には、実は前日5日の測定結果を確認していなかったのだ…その後知ることとなり、その判断の速さに驚いた。「打てば響く」対応なのだ。
 

●持ち込み食品の測定を市民との協働体制で開始
市民の提案として議会質問で繰り返し提案してきた、市民が持ち込む食品の測定も、いよいよ来年1月15日から開始となる。個人消費用の食品を毎週火曜日に3品目無料で測定し、食材を選ぶ時の判断材料としてもらう。自主的に測定してきた市内の空間線量の結果が市のHPからリンクされている市民グループ「ガイガー東村山」と「子どもの未来を考えるゆるやかなネットワーク」を中心とした市民との協働体制となる。検体食品の予約受付、測定結果のおしらせは市の「みどりと環境課」が行い、一日3検体を測定する作業を市民グループが担うことが協議され、11月には研修を行った。

市民も行政も測定に際して、スペクトルの見方やデータの分析などの理解が最低限必要であり、共通の講習を国分寺の市民測定室「こどもみらい測定所」の所長さんに依頼する構想もある。市民の利用のためにわかりやすい「Q&A」を掲載したパンフレットなども市民グループが準備したものが使われる。

小金井市ではチェルノブイリ事故以来20数年に亘り市民ボランティア「小金井市放射能測定器運営連絡協議会」が市の委託を受け食材測定をしてきた先駆的な取組みが知られている。昨年の福島原発震災以降に都内でも多くの自治体に測定器が設置されたが、市民と行政の協働で持ち込み食材を測定するのは東村山だけであり、ともに模索しながら進める画期的な取組みとなる。地場野菜や家庭菜園の作物などを測ることで理解し、判断するしくみが身近にできることになる。
試行錯誤しながらの開始となるが、課題としては、測定結果・データの公開がある。一般質問でも、公開し市民共有の判断材料、情報とすべきだと求めたが、当面は公表は控える方針とのこと。

しかしながら空間線量計5台を市民に貸出し、食品中の放射能測定も実施する、という自衛策が日常的な標準装備となってしまったことを悔しくも思う。放射能の測定が日常的に必要とされることがあってはならなかったのだから。(大塚恵美子)