厚生委員会視察その2 障害児放課後等デイサービス事業「かざぐるま」

2013年2月2日 22時41分 | カテゴリー: 政治を変える

お気に入りの道具で遊ぶ「かざぐるま」の放課後の子どもたち

視察2日目の25日は静岡県掛川市へ。歴史と文化、生涯学習宣言都市としても知られるかの町は木材とガラスを多用した優れた建築とオープンなしつらいの市役所庁舎も知られるところ。

今回は、厚生委員会の所管事務調査事項である「障害児放課後余暇事業」の取り組みを学ぶために訪問した。
東村山の課題としては、身体障害児の利用する「スマイル」、知的障害児の利用する「山鳩訓練室」があり、ボランティアと保護者のサポートが必要な重度の知的障害のある清瀬特別支援学校の子どもたちが利用する「るーと子どもクラブ」が週に1回社会福祉協議会で実施されていて、いずれも基づく制度やサービス内容、予算額も大きく異なるなど、体系的な見直しが必要な時期にある。

元県立女子高だった校舎をリニューアルした3階建ての総合福祉センター1階にある「かざぐるま」は、社会福祉協議会が実施主体の「放課後等デイサービス事業」だ。H11年に母親たちが立ち上げた「心身障害児の放課後と長期休暇を考える会」が動きだし、試行錯誤の中、H13年に障害児放課後対策事業が予算化され社協が受託し、今に至っている。制度の改正により障害者自立支援法下の「児童デイサービス事業」へ移行、H24年からは児童福祉法下の「放課後等デイサービス事業」へ移行している。

地区で分けられている「かざぐるま」「みなみかぜ」の両施設の職員体制は25人(正規職員、嘱託職員、パート)と10人の協力者となっている。職員のうち、児童発達支援管理責任者を専任で配置し、支援員は19人、看護師2人、送迎車運転手4人となっている。「かざぐるま」が83人、「みなみかぜ」が26人の合わせて109人の子どもたちが利用している。支援員が1対1で対応するため、1日20人の受け入れが限界で、週に1回の利用に留まってしまうとのことだ。知的障害を伴う自閉症の子どもが6割、広汎性発達障害、身体障害、ダウン症、LDの子どもたちが利用していて、かざぐるまを利用できない日はファミリーサポートセンターを活用するなどで凌いでいる、といった状況であり、東村山のみならず、いずこも需要と供給が合わず、ご苦労されている、と感じる。

「心身障害児の放課後と長期休暇を考える会」は毎年市長宛に要望を出し保育時間の延長、医療的ケアの実施、支援体制を確保するための補助金対応などの成果をあげている。市からの補助金はH24年度が1270万円、H25年度予算計上が1042万円とのことで主に人件費の補助にあてられる。利用料は保護者の所得に応じ、上限が4600円。

社会福祉協議会に委託した理由は、他事業として母親の育児支援に携わり保護者からの信頼が厚いことや、1対1の支援体制の確保、障害児支援に関わる経験のある人材の確保、行政との連携体制の確立があげられる。視察時も、総合福祉センターに健康福祉部、議会事務局の職員が加わってくれ、共有、連携のよさが伺えた。

課題として、支援体制の維持、看護師の確保、支援員の育成、支援内容の質の向上、利用日数増があげられ、新たな実施場所の建設を検討中とのことだった。

児童交流館で

しかし、児童交流館、ことばの教室、シルバー人材センターなどさまざまな団体・施設が入っている総合福祉センターは体育館もあるなどスケールメリットに優れ、かざぐるま内にとどまらない活動ができ、ふれあいが自然に行われている環境にある。
特筆すべきは、掛川市、児童発達支援管理責任者などが、1歳6か月健診に同行し、発達に心配のある子どもの家に心身障害児ホームヘルパーが訪問し指導にあたるとともに育児相談にのるなど、3歳までの早期から支援に努め、療育センターにつなぐなど一貫した取組みの姿勢があることだ。

お話をうかがい、「かざぐるま」にはおやつの後の自由遊びの時間に訪れた。それぞれの子どもたちに支援員さんがつき、外遊びやプラレール、卓上のゲームなどで遊んでいるところで、思わず玉入れゲームの応援をしてしまう。建物3階には「いつでも だれでも 自由に利用できる児童と子育てに関わる人たちのための施設」児童交流館があり、こちらも社協が受託している。お母さんがお喋りしている姿も見え、子どもたちがゲームを楽しんでいる姿があり、ついさっき「かざぐるま」の子どもたちが帰っていったばかりとのことだった。

社会福祉協議会が実施主体であることに信頼もあり、今後の東村山での取組みに所管事務調査事項のまとめとして提案を行っていきたいと思う。
放課後を過ごせるこういう場所が、どのまちにも選べるほどたくさんあってほしい。(大塚恵美子)