さようならカニグズバーグ

2013年4月24日 20時03分 | カテゴリー: 政治を変える

朝、新聞を開き、アメリカの児童文学作家のカニグズバーグが19日に亡くなったと知る。良心のある名作というものに止まることなく、本当に「今」を「現実」を生きる子どもの悩みや葛藤にきっちり向き合った作家だ。自由でユーモアのあるチャーミングな書きっぷりで世相と子どもを映し出す。

今、思い起こしてみれば、なかでも「クローディアの秘密」「ロールパンチームの作戦」「ジョージとぼく」「800番への旅」「Tバック戦争」が好きかな。
でもね、私のとっておきの一番は「ジョコンダ夫人の肖像」、静かだが、静謐に終わらない人間のエネルギーが隅々まであふれる作品だ。レオナルド・ダヴィンチと弟子のサライとのなんというのかな、魂のつながりのようなものを自由なスタイルで描く。

私の好きな児童書、例えば、ルイス・キャロル、ファージョンやリンドグレーン、フィリッパ・ピアスもトーベ・ヤンソンもとっても好きだが、「ブラッカムの爆撃機」や「かかし」を書いたロバート・ウェストールとともに私に大きな影響を与えてくれ、私を最も励ましてくれた作家かもしれないカニグズバーグ。さようなら、カニグズバーグさん。 (大塚恵美子)