第13回 市民と議員の条例づくり交流会議2013

2013年7月30日 09時05分 | カテゴリー: 政治を変える

毎夏恒例の「自治体議会改革フォーラム」、今年は「市民自治体と議会改革をあきらめない」をテーマに27日~28日まで法政大を会場に開催された。
参加者は全国から約200人、全体会と2日目の3つの分科会で基調報告とシンポといったつくりになっている。

ほぼ毎年参加しているが、とにかく肩身が狭かった。議会基本条例を既に制定している議会が370を超え、いまや「どんな成果を出していくのかが問われている」とは廣瀬克哉先生(法政大)の言葉だが、つまり1周いや2、3周遅れのランナーの如く、一生、わが議会には改革の文字はないのでは、と毎回落ち込んで帰ったものだ。
このところ、ようやく東村山議会でも議会基本条例策定の機が熟し、2つのワーキングチームで条例案と格闘している最中にあるため、「落ち込み」は多少払拭されたが。

初日の全体会では、「市民と議会の現段階と到達点」として議会調査報告と基調提起がされた。全国1789議会中、条例制定が371議会あり、議会への市民参加(直接対話する機会)は、40%634議会で実施。つまり条例がなくとも報告会などを行う議会が増えているということ。弱い点は「議会による政策形成」「議会事務局の機能強化」といったあたりか。議会事務局間の合同政策調査がされているところも58議会ある。

第2部は「復興の地域ガバナンスをつなぐ自治体議会」として、被災した大船渡、北上、浪江町からの復興に関する議会の動き、役割などについて報告があった。復興住宅建設に踏み込み切れない土地所有の課題や議会基本条例策定と並行して市議会災害対応指針やマニュアルをつくった大船渡。市民や民間、企業との協働で復興の具体化に取り組む北上。そして原発震災被災地浪江町の全ての町民が避難した状況下での復興に対する議会のミッションというものに感じ入る。特に浪江町については「帰還」が復興ではないとの思いから質問したかったが時間の関係で断念。

第3部は、「どうだった?ネット選挙活動」として自治体選挙の現場からの報告が。FB、ツイッター、動画で入り口をつくるが、単なるアルバムでなく、政策を織り込み、詳細はブログ、HPに誘導する、という流れが必要と感じた。ともあれ、従来の活動報告などの積み重ねが物を言い、一日にして成らず、に納得。

2日目は分科会。「市民と議会の対話とコミュニケーションツール」として報告会のあり方、対話の工夫、FBの活用やICT戦略、そしてコメンテーターに東村山から「議会を知りたい市民の会」から馬場さんと上坂さんが登場。こちらの分科会は佐藤議員が参加された。活気があり、おもしろかったと他市の議員からも聞く。

「計画・予算への取組み・修正案・再議と議会報告会」と「議会のミッション実現を調査と議事の双方から支えていく」の2つの分科会もあり、私は3つ目の会に参加した。この分科会は議会事務局職員が多く参加され、議会事務局研究会の駒林良則さん、長与町議会事務局の木須美樹さんなど議会を支えることを通じ、住民福祉の向上に役立てるというミッションに対し、「g-mix」といったネットワークを構築し、全国規模の事務局間で情報交換や議論がされている様子など伺う。ああ、わが市議会事務局の職員をお連れするべきだったと不覚に思う内容だった。後半は、鎌倉市議会、名古屋市議会の条例提案、予算修正案、人事案件での参考人招致などの実践が熱く報告され、私は、議会基本条例や議会改革における地方自治法や各法律、既にある条例などの障壁について学びたかったので、「議長立候補制」や、「議会による議会事務局の設置」などの事例について質問もしたが、「既にある法律にあれば、あえて議会基本条例で確認をしない」との考えや「法律で禁止されていなければ、議会基本条例に盛り込むことはできる」とのやり取りがあったが、少々不消化気味かな。
でも、毎回、全国の議会の先進事例や悩みや試行錯誤を共有し、大きなヒントと励ましを戴く思いで、いつも原動力のひとつとしている。同じ目的の市民と議員が集い、議論することの意味は大きい。感謝。(大塚恵美子)