都議会性差別野次の本質はなにか  幕引きは許さないよ 

2014年7月8日 10時09分 | カテゴリー: 政治を変える

77日七夕の夕べ、ウィメンズプラザで、「都議会・性差別やじ問題の幕引きを許さない緊急集会」が開かれ、参加者で視聴覚室はいっぱいに。ずらりとマスコミのカメラも並ぶ。
都議会本会議での出産、子育てに関する質問をしていた塩村文夏議員(みんなの党)に対する複数のセクハラ発言、人権侵害野次に対する本質の解明が進まない。野次の筆頭が鈴木章浩議員(自民党離党)と特定しスケープゴートを出したことでフェイドアウトが図られつつある男社会、議会自民党の体質に対し、それは単なるすり替えだと思う市民は多い。個人に対する攻撃、抑圧であるとともに、女性すべてに対する、これは「挑戦」だ。今回ようやく表面化したことで、これはひとつのエポックでもある。

司会は渋谷知美さん(東京経済大准教授)、パネリストは、西崎光子さん(東京・生活者ネットワーク都議会議員)、陣内やすこさん(全国フェミニスト議員連盟・八王子市議会議員)、中野麻美さん・広瀬めぐみさん(公人による性差別をなくす会・弁護士)、細谷実さん(関東学院大学教授)。呼びかけ人は、西山千恵子さん(青山学院大学非常勤講師)。

東京・生活者ネットワークの西崎都議から、新たに「不規則発言問題に関する申し入れ」を民主党、みんなの党と行ったこと、都議会超党派女性議員の連絡会を設置しようという動きが出たが、どちらも閉会中で具体化されていないことが報告された。
フェミニスト議員連盟の陣内市議からは「都議会セクシャルハラスメント発言に対する抗議および要請」後の動きとして、野次等差別発言に対する調査活動を行い8月に「国立女性教育会館ヌエック」の男女共同参画推進フォーラムで中間発表することやセクハラ野次などによって女性の社会進出が阻まれる危惧をもつ、との発言があった。
中野弁護士、広瀬弁護士からも同様の、政治参加へのみせしめであるとの指摘がされ、この都議会に未来設計を委ねることはできないと糾弾がされた。
フェミニスト議員連盟の共同代表・会津素子成田市議も本会議での発言をめぐっての女性議員に対するセクハラ、パワハラの実例を訴えた。

都議会、そして都議会自民党は6月25日の議会閉会日の本会議で「再発防止に努める決議文」を可決後、なりを潜め、静かに幕引きの構えだったが、国会で新たに火がついた。4月に開かれた衆議院総務委員会でも上西小百合議員(日本維新の会)の人口減少対策に対する質問中に「早く結婚して子どもを産まないと」との野次を受けたとのこと。自民党の大西英男議員(元都議会議員)が謝罪をし、自民党は綱紀粛正の通達を出したと報じられている。これも早々の幕引きである。女性への人権侵害、圧倒的に女性議員が少ない議会という公の場で常態化している野次、蔑視発言の実態。「女は子どもを産み、家にいろ」という性別役割分業の固定概念が浮き彫りとなり、女性の政治参加、社会参加へのみせしめ、嫌がらせに対し、緊急集会では継続して具体的な活動を進めていく手法などを意見交換した。都議会での調査委員会設置の要求、人権侵害議員の解職請求や辞職、合法的リコールなどたくさんの意見、議論が続出した。
主催者に「要請案」あるいは「請願」などの起案を一任し、確認しながら継続して活動を進めることになった。

この問題の根深さは発言者を特定しても問題は解決しないことにある。周辺で同様の野次に便乗し貶めることも含めて「ささいなこと」「その場で議員がいさめればいい話」「言われた当人にも問題が」と、夜道でレイプにあった女性に非があるというすり替えにそっくりである。ずっと泣き寝入りし、少数が声をあげることが厳しい状況が社会の一つの縮図である議会でのジョーシキなのだから。男性優位社会の縮図の議会の構造も変えていかなければ。ジェンダー指数ランキング105位の我が国だが、女性議員が30%になると変わるといわれるが...本当は半数じゃなきゃおかしい。

女嫌い=ミソジニ―、女性に対する差別の根は深いな、とつくづく思う。無意識という意識、女性にも潜む自分を優位においたイマジネーションのなさ、感性のなさ。
謝罪し表面的に取り繕っても本質はなかなか変わらない。男女平等政策が浸透している北欧諸国でさえも、手綱が緩むと基に戻ろうとする、と。女なんてこんなもの、という2級市民的隷属状態においておきたいんだよね。
女を貶めて、男はしあわせになんかなれないよ。(大塚恵美子)