フェミニスト議員連盟 驚きのサマーセミナーin 佐渡

2014年7月24日 03時46分 | カテゴリー: 政治を変える

「全国フェミニスト議員連盟」のサマーセミナーに参加のため、712日から14日まで佐渡、新潟に逗留した。
心配だった台風も去り、新造船フェリー「ときわ丸」で、波穏やかな日本海、蒼い海に舞うウミネコやカモメの姿を堪能した2時間半の船旅を楽しみ、初めての佐渡、両津港へわたる。

初日の「女性が動く 社会が変わる ~いのち輝く地域と世界へ~」と題したセミナーとシンポジウムは、3人の講師による、まさに女性がつながり築いていくあらたな価値観に向けた報告と課題提起となった。

仲川純子さん(社団法人 佐渡生きもの語り研究所)による「持続可能な地域と社会」をテーマに佐渡における里山地方主義、朱鷺や多様な生きものと共存する佐渡の環境共生型農業、人と自然との共生について伺った。
江口昌樹さん(敬和学園大講師)からは、「北東アジアの平和を考える」とし、日本海でつながる北東アジア諸国の平和構築を旧ユーゴ紛争の教訓に学び、国境を超えたNGOの取組みの重要性に触れられ、戦争も平和も人がつくることを痛感。
桑原三恵さん(いのち・原発を考える新潟女性の会)からは、巻原発の建設計画(1969年)から住民投票(1996年)を経て計画撤回(2004年)までの経過について女性が、市民がつくった人の関係と具体的な動きについて伺うことができた。
また、朝倉安都子さん(女のスペース・にいがた)から、新潟の女性運動、DVへの支援の取組みなど、発足当時からの寄り添う姿勢に学ぶことが多かった。

これらの方々の発言はともに共鳴しあい、自然に連帯を醸し出すものとなった。

翌日は、佐渡の大地を体験するフィールド・トリップへ。環境と経済の両立による持続可能な農業のしくみが認められた「朱鷺と共生する里山」として国内で初の認定となる世界農業遺産(GIAHS)の田圃を仲川純子さんの案内でまわる。2つの山地にはさまれた広大な国中平野に拡がる田圃の周りには「江」という水の流れる小さな堀が巡っている。冬にも水を張る「ふゆみずたんぼ」、田圃と水路をつなぐ魚道など多様な生物が暮らし、そこを餌場とする朱鷺が飛来する里山風景が拡がる。「生きものを育む農法」として認証米制度があり、栽培者がエコファーマーの認定を受け、生きもの調査を実施し、農薬5割減に取組む。朱鷺は絶滅種となったが繁殖に成功し、持続可能な環境を整えることで放鳥され野性化した朱鷺が135羽生息することが確認されているという。

若き農業者の佐々木邦基さんの田圃で、無農薬無肥料の酒米「越淡麗」栽培や冬場の酒造杜氏の話、畔のきわに生きものが隠れ育つこと、4歳と2歳の子どもさんたちとの里山の暮らしの意義や日々の暮らしの喜びなどを伺っていたとき、佐々木さんの田圃の上を朱鷺が3回も飛翔したのだ!
美しい朱鷺色の内羽根が見えた奇跡のような瞬間を味わうことができた。
農家の意識が変わってきたこと「佐渡kids生きもの調査隊」の子どもたち4070人の子どもたちに田植えや稲刈り、収穫を体験してもらい、未来につなげることなど、佐々木さんの思いは深く拡がる。あの緑の風景は忘れがたいものとなった。

一方で佐渡は地質学の宝庫だった。日本海3000万年、佐渡300万年前の世界の成り立ちの記憶を垣間見ることができた。1億年以前の古い岩石、地層を見ることのできる島北端の「大野亀」はマグマが冷えてできた玄武岩の岬。亀とは「カムイ」であるとの解説に、悠久の大地の記憶を知る。雨の降る中、降り立った海岸は砂地ではなく、丸い岩石の海辺。石の中に石が埋め込まれた石など2億年前の記憶をとどめた海岸に立つ。
佐渡金山も火山活動によってつくられた大金銀鉱脈であり、日本列島の縮図といわれる堆積、隆起、地層、岩石、化石などを島内のあちこちで見ることのできる「ジオサイトパーク」に魅了される。

不勉強で思いもよらなかった佐渡を知ることができた喜びが持続する。
セミナー実行委員長の荒井眞理佐渡市議の熱意と笑顔溢れる行動力に感激し、佐渡ならではの大地に触発される貴重な体験を享受でき、大いに感謝し、明日に活かしていきます。ありがとうございました。(大塚恵美子)