この春、介護保険制度改定が不安だ

2015年2月21日 23時47分 | カテゴリー: 政治を変える

 

複合型サービス お風呂体験

介護保険事業計画にもとづく南部エリアで「地域密着型サービス」事業所の開設となる栄町「くめがわ翔裕園」の竣工式、見学会が18日に行われた。
市内5エリアに1カ所づつの配置計画となる「地域密着型」「小規模多機能」サービス事業の4カ所目となる開設だが、社福法人長寿村が運営する「複合型サービス(定員25名)」「グループホーム(2ユニット18名)」だ。複合型とは、医療的ケアが可能な「通所」「宿泊」「訪問」を提供するもので、市内初の設置となる。5カ所目は、「複合型サービス」事業所が西部エリア、富士見町に現在建設中だ。

看護師が常駐し、医療機関、デンタルクリニックが巡回するサービスが求められているためか、31日オープンを前にしてグループホームは全室予約で埋まったそうだ。久米川駅に近く便利な立地で隣は公立保育園だ。グループホームの居室は6畳から7畳で広く明るい。調度もしゃれていて、複合型の浴室浴槽は最新式のもので、ちょっと体験を。食事も工夫がこらされ、サンプルもおいしそうだ。グループホームの1ヵ月の利用料は16万円ほど。複合型サービスは宿泊が14000円。運営経費、補助金などは予算委員会で確認することに。 

この4月は介護保険制度の改定がある。要支援1・2の予防介護給付の「訪問介護」と「通所介護」サービスが地域支援事業として制度の本体から地域支援事業へと移行することになるが、東村山市では第6期介護保険事業計画を策定中で「地域包括ケア推進計画」として29年度から地域支援事業「介護予防・日常生活支援総合事業」へと移行することになっている。移行の目的は予防給付の抑制と地域の多様な担い手やサービス事業をつくることだが、地域裁量で格差がうまれないか、軽度者の重度化をどう予防するか注意深く見ていく。

東村山市の高齢化率は24.7%、要介護、要支援認定者は7145人(25年度)で、軽度が50.4%、中・重度が49.6%と全国平均からみて軽度認定率が高い。

制度改正では、特養ホームの新規入所要件が要介護度3以上となる。市内の特養ホームは7カ所あり、待機者は1075人にのぼるが、ますます入所しにくくなる。

大きな改定いや改悪点として、サービスを提供する事業者の介護報酬の2.27%引き下げがあり、9年ぶりの減額だ。介護費用の抑制が狙いで、特養ホーム、老健施設の内部留保が高い、というのが国の言い訳だが、デイサービス、ショートステイや認知症グループホームも基本報酬が6%下がる。経営への打撃は徐々にやってくると思う。報道では既にベッドを減らす特養や事業を止めるショートステイが出ているとのこと。

その反面、認知症や要介護度が高い人への在宅支援を担う事業者への加算は厚くする、ということで訪問介護、訪問看護、定期巡回・随時対応サービスは増額となる。加算を得るには専門性が必要であり人材が必要だ。重度の人を優先すれば軽度の人は軽視されサービスが保障されるかどうか。

ケアワーク、ヘルパーなどで働く人の勤続年数は5.5年とされる。処遇改善がされなければ、ますます離職が加速する。今回の改定では処遇は月に12000円程度の改善とするとのことだが、報酬減額で事業所が立ち行かなければ、成り立たない理屈となる。質の確保に影響が出ることは必至ではないか。

憂鬱にもうひとつ拍車がかかる。介護保険料の3年に1度の改定も4月だ。3月議会で審議することになるが、基準額が現行の5284円から5750円へと値上げとなる。なんと8.8%増だ
制度あってもサービスなし、ということになりはしないか。年金は下がり、介護保険制度を抜けたい、との声を聞くようになった。思いがわかる。ため息が出る。(大塚恵美子)