スクールソーシャルワーカー(SSW)って何をするの?

2016年1月17日 22時33分 | カテゴリー: 政治を変える

16日、 スクールソーシャルワーカー(SSW)現職の多良恵子さんをゲストに開催した、まちづくりカフェ・学習会「スクールソーシャルワーカーって何をするの?」は、生活クラブデポー東村山・カフェスペースがいっぱいになる20人ものご参加が。あいにく、子どもさんの体調不良などで数人の若いママたちがお休みでしたが、市教育委員会から2人の職員のご参加があり、多良さんによる率直な事例を含めたSSWのあり方についてのお話を伺い、さまざまな立場の方のご参加により、子どもを取り巻く環境への働きかけを中心に、時間を超えての意見交換、対話のある集いとなりました。
どの地域に暮らそうと、子どもが育つ力を応援するしくみに違いがあってはならないよね。スクールソーシャルワークの対象は学齢期の子どもたち全てであり、子どもへの指導ではなく、子どもを取り巻く学校、家庭、地域といった子どもに関わるすべての背景、状況への働きかけ、福祉的観点からのアプローチが欠かせず、それはさまざまな関係者との協働によって図られるということ。学校や地域の資源、関係ある分野との連携が欠かせない。

昨年の川崎市での過酷ないじめによる事件や、2014年に施行となった「子どもの貧困対策推進法」における「学校プラットホーム化」の考え方や推進法大綱に明記されたSSWの役割などによって、SSWの存在が認知されるようになってきた昨今。
東村山でもようやく、今年度から教育委員会に3人のSSWが配置され、学校ができることの限界を認め、SSWの手法からの気付きを得て、不登校児への対応に変化が生じ、5人の子どもの登校に結びつく兆しが現れた、と市教委の報告が。

不登校が主訴でも、それは2次的なものであり、養育困難、親の病気、いじめ、発達障害、貧困などが子どもを取り巻く環境としてあり、本質的なところに向かい合えなければ解決にはつながらない。それには学校と福祉を結ぶソーシャルワークの手法、役割が必要となる。

SSWには学校配置型(小平市)と派遣型があり、配置型だと第三者性が担保されない側面や、派遣型は校長・学校サイドからの派遣要請がないとSSWが機能しにくいなどのデメリットが。以前、厚生委員会が視察した尼崎市には「子どもの育ち支援条例」があり、教育現場との壁やハードルを低くすることにつながり、SSWやコミュニティワーカーの機動性を確保し、機能しやすくなっている事例もあるが。
また、SSWの社会的認知が十分とはいえず、学校での活用に温度差があることや、ひとりのSSWが50件近いケースを受け持つが、ほとんどの場合、非常勤職員の待遇であり継続性や人材育成が保障されないなどの課題も浮き彫りに。

 子どもはパートナー、ハレの日も翳りのある日も、そこにいる存在を忘れることなく育ちを支援する永遠の課題に取り組む、素敵な「おせっかい」のおとなが増えますように、と願うわ。
ご参加ありがとうございました。昨日の集いを小さなきっかけに、子どものSOSに気付ける距離感を失うことなく、あちこちで振幅し、動いていきましょう。(大塚恵美子)