「チェルノブイリの祈り  未来の物語」に思うこと

2016年2月1日 22時16分 | カテゴリー: 政治を変える

【呆れ果てても諦めない!】
これは、講談師の神田香織さんの言葉だ。
高浜原発再稼働、これはプルサーマルだ、正気の沙汰ではないと思いつつ、でも歩みは止めるもんかの思い強く。

30日、神田香織さんの講談「チェルノブイリの祈り 未来の物語」を聞く。
今年はチェルノブイリ原発事故30年、福島原発事故5年。

昨年の最も重く大きな収穫といえる一冊が、2015年のノーベル文学賞を受賞した作家スヴェトラーナ・アレクシェービッチの「チェルノブイリの祈り   未来の物語」だった。これはドキュメンタリー文学とは一線を画す。原発事故の再現ではない。事実の羅列でもない一冊。「個々の人間の記憶を残すことがたいせつ」、300人もの人々に向きあった時間の一つひとつの真実。人間の本質的な尊厳、生と死、愛というものについて。
アレクシェービッチが語った「チェルノブイリ以後、私たちが住んでいるのは別の世界」であり、誰も想像できなかった「未来の物語」が福島原発事故で、否応なく迫真を増す。

「チェルノブイリの祈り」を語ってきた神田香織の15年。神田香織は福島県いわき市で生まれ育った人だ。消防士ワシーリイの妻リュドミーラ、事故処理作業者の妻ワレンチナの言葉で語る世界だ。

真実は明らかにされず、犠牲の上に成り立つ砂上の楼閣のごとく、原発事故の収束はなく、もうなかったことにしようという、だれも責任を取らない、原発再稼働を必要とする今の政治構造、政権、利権。
避難指示区域の解除、帰還政策、自主避難者の住宅支援打ち切り。放置し、使い物にならなくさせられた不作為の「原発事故子ども・被災者支援法」の存在意義とは何か。これ以上の原発棄民は許されない。
その思いを形にしよう!と後半は、今夏の参議院選挙に向け、決意新たな大河原雅子、そして連帯する勝手連せたがやの意思表明が。世田谷区長・保坂展人さんからも推薦のエールが。
諦めたら、思うツボ!できることをそれぞれが精一杯やるしかないのだ。誰も踏み込まなかった「未来」に。(大塚恵美子)